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ドイツでの転職事情

こんばんは、ダイヤモンドは砕けないです。


うちの会社はドイツのミュンヘンに支店があり、年に5回ほど市場情報活動の為に出張します。

ドイツ支店での日本人は6名おり、全員が現地採用社員です。日本からの出向者は現在ではおりません。


毎年11月にミュンヘン市内で世界最大規模の電子部品の展示会があり私もミュンヘンへ出張しました。その際、ミュンヘンでとある転職エージェントの方(日本人の女性)と名刺交換しました。

この方はドイツ人の旦那さんを持ち転職エージェントとしてミュンヘンとフランクフルトを拠点としておられます。当然ドイツ語、英語はベラベラです。

というのも、うちのドイツ支店の社員のほぼ全員がその転職エージェント会社にお世話になっているとの事。


1,ドイツでの転職は自動車業界が殆ど

世界一のブランド力と言える自動車大国ドイツではほとんどの仕事が何らかの自動車産業に関わる仕事です。その多くはエンジニア、つまり設計者です。ご存知の方も多いと思いますがEUではVW社の排気量問題の後にEV車の開発が非常に盛んですが、二次電池関連の技術は中国と日本が経験豊富な為アジア人の技術者は引っ張りだこです。ドイツに加えてイギリスでも国策としてEV車へ集中投資を加速させており多くの日本人技術者が日系メーカーから転職しています。(イギリスはEUから離脱してしまう為ヨーロッパ圏内でのプレゼンス確保の為にEV車両開発にリソースを集中させている)


2,ドイツ国内の日本人求職者は女性が多い

これは頷けますね。実はうちのドイツ支店も日本人男性は一人だけで、総務、経理、人事、営業アシスタント、貿易実務、内勤営業に渡り全て日本人は女性です。

それぞれ経歴は面白く、サッカー元日本代表の方にドイツ語の講師をしていた、キムチの営業をしていた(日本人なのに!?)ROMOWAのブローカーをしていた、等等。どういう事かというときっかけは少なからずヨーロッパに憧れてドイツに行き、ドイツ語をこちらで学びながら求職しているのです。(ドイツでは6ヶ月間試用期間がありその後に正式採用されます)ここで言いたいのは、まずは行ってみようと思うバイタリティがあるのは男性よりも圧倒的に女性なのです。確かに男性は仕事に関しては現実的で、あてがなければ行こうとは思いませんよね。東南アジアの様にエンターテイメントも全くと言っていい程ないし。


給料についてはフランクフルトよりもミュンヘンの方が良いそうです。ミュンヘンでおおよそ月給は3000€程度からのスタートとの事。ただし引かれる額がハンパないので、手取りでいうとレストランの店員と同等じゃあないか!となるそうです。なので、入社して最初の頃はミュンヘン市内に住むのでは無く電車で一時間程離れたアウグスブルク等の郊外に住んで通勤している方が多い。それでも正社員になりたいのは、5年ほど経つとパーマネントビザを申請できるからです。



日本人の男性は求職者が少ない為に、チャンスはあるという事です。自動車の技術者や、IFRSに精通しているのであれば会計担当等ですが特別なスキルが無くても日系企業での現地採用であれば営業職でもチャンスはあります。

何故なら、日系自動車メーカや部品メーカーはドイツ市場を非常に重要視しておりドイツ御三家に納入できれば市場における自社の立ち位置が変わるからです。然し乍ら本社から出向として行かせると諸経費が嵩む為現地社員として採用したいのです。あなたがもし日本のサラリーマンにうんざりしていて、女性の様にバイタリティがあるならば現地採用にチャレンジするのは良い選択肢と言えます。